飲食から転職したいなと考えてる人
「昔よりは良いけどどうしても長時間労働になりがち。飲食の仕事は好きだけど、いつまでこの働き方ができるんだろう…今から他業種に転職できるかな?…」
こういった疑問に答えていきます。
・転職活動の前にまずは飲食業界の情報をしっかりチェックすべき
・業界の実情を理解するとこの先のキャリアパターンが3つに絞れる
・【年代別】社内キャリアアップと転職の実例(20代/30代/40代)
この記事を書いているボクは飲食店の運営をメインとする会社で人事部に所属して6年目になります。日々、「飲食業界の今」を見聞きしながら、社内の環境改善に取り組んでいます。
スタッフからキャリア相談を受けることも多く、その都度この記事に書いている流れで話をしています。社内に留まる人も転職活動を始める人もいますが、どちらにせよ「迷いが無くなった」と言ってくれる人が少なくないです。
少しでも参考になればと書いてみますので、よろしければお読みください。(3分もいただければ十分です )
転職活動の前にまずは飲食業界の情報をしっかりチェックすべき

まず大前提として、今勤めている会社の実態、どこまで把握できてますか?
・自店の収支状況は?
・エリア内の他店や会社全体の収支状況は?
・社内にはどんなキャリア形成をしてる人がいる?
・隣のエリアのエリアマネージャーはどんなチームづくりしてますか?
・社長はどんな方針ですか?
羅列してみましたが、社外の人に転職を相談する前に、この辺りの情報を自分で取りに行ってないとまずいですよ。仮に今よりも良い条件の環境に移れたとしても、また同じ展開を繰り返してしまう恐れがあります。
毎日現場で忙しく勤務していると、自分が思ってる以上に視野が狭まっていくものです。(ボクもです)常にフラットな目線で自分の会社の実態を把握する必要があります。
この次に、今自分が抱えている悩み、不満を解消してくれる「他の会社」はあるのか、調べていきます。
効率的に情報を集めるには、飲食専門の転職コンサルタント業界問わず広く知見を持つ転職コンサルタントと接点を持ちましょう。別の記事で詳しく紹介しています。
全て無料:飲食業転職サイトの選び方+おすすめ3選【進化してる会社を見つけよう】
業界の実情を理解するとこの先のキャリアパターンが3つに絞れる

①飲食業界の会社に転職する
②他の業界の会社に転職する
③今の会社で環境を変える
のどれが自分の最適解かがわかります。
ボクがヒアリングしてきた経験上、案外「3,今の会社で環境を変える」と思えるケースも多いです。その場合は状況を改善するハードルは下がります。
・店舗を変える
・エリアを変える
・社内のブランドを変える
・職種を変える
上司や人事部にキャリア相談をしましょう。万が一、普段の業務にしっかりと取り組んでいるにもかかわらず、なかなか取り合ってもらえない…という場合は、その時点で『他社への転職』を選択肢に戻して、転職コンサルタントに連絡取りましょう。
【年代別】社内キャリアアップと転職の実例(20代/30代/40代)

20代 はまず社内相談&視野広げるアクションを
社内の情報が取りづらいです。他社経験が全くない人も多い。このため、自分の意見、親や同年代の友人の意見で判断して、人事部に話がきた時には転職の意志を固く決めている、もしくは既に転職先が決まっているケースもあります。
こうならないようボクとしては普段から声をかけ会話をするようにしてますが、ひっくり返すと、仕事の悩みがあればまずは気軽に社内の人に相談してみたほうがいいです。先輩、上司、人事などの他部署の人…相手はどこの人でも良いですが、なるべく視野が広く、客観的な情報をくれる人がいいです。今の悩める環境は実は自分のホウレンソウ不足が作り出しているケースもあり得ます。
自分が何をしたいか、どうなりたいかは常に考えておきましょう。フワフワした相談はフワフワした答えしか得られません。
副業としてアルバイトで他の飲食店や他の業界の仕事をしてみるのもおすすめです。
ボクの20代スタッフのヒアリング経験上だと、1番多いのは飲食業界の他社にいくケース。続いて社内で「これを覚えたいのであの店で働きたい」「新店開業に参加したい」と明確に意思表示してキャリアアップを実現していくケースです。
30代はキャリアプランないとメンタル危ない
理想と現実の間で会社とのマッチングが下がってくるケースが多いです。メンタル的に成長が止まってしまっているのに求められる成果、責任は高まっていく…。その不可に耐えられなくなり煮詰まっていってしまう人とお話することがこのところも続きました。
即転職の前に今の職場での働き方を相談してみるところから始めてみることをおすすめします。契約を変更し労働時間を減らすことでメンタルが回復して以前のパフォーマンスを戻してくれた人もいます。
労働時間が減ると余暇が増えますので、そこで飲食の他社や他の業種でアルバイトしてみて視野を広げてみるのもいいですね。そこから自分のキャリアプランを練るのもありです。
(余談:この1年で平日本業して週末だけ飲食店で働きたいという人の応募増えました)
40代はキャリア実現の為迷いを無くす策を
ボクが接してきた実例としては、社内で責任者になっていく、独立起業、体を壊し退職という3パターンです。極端な印象を受けるかもしれませんが、20〜30代より件数が少ないですし、家族やキャリアを重視する人が多いのでこういった内訳です。
(現状他社への転職というケースがほぼないのは割とよい環境を提供できているからかなと思ってます。余談でした。)
社内でステップアップするにせよ独立するにせよ、より明確なキャリアプランを練り、社内で取り組んでいく必要がありますね。 相談相手は誰より自分、そして大切な人と密にすり合わせましょう。
まとめ:自社→同業他社→他業界の順にガチで情報をとりにいきましょう(脱・井戸)
この記事のまとめを改めてお伝えすると、上記の通り、順番にしっかりと情報を取っていきましょう、となります。
貴方の「目的」が「やりがいある人生」であるなら、 「飲食業からの転職」は一つの「手段」に過ぎませんし、人によってはもったいない選択となってしまう可能性もあります。
「飲食の仕事が好き」「今の会社で好きなところもある」という気持ちを少なからず持っているなら、一旦深呼吸しましょう。目的と手段をひっくり返してしまわないように気をつけてくださいね。
思っていたより長くなってしまいました。最後までお読みいただきありがとうございます。ではまた。